高温に熱した金具(焼きごて)をかまぼこにあてて、かまぼこに文字や模様を入れるための道具です。昔はひとつひとつが手作りでもあったため、商品に屋号を入れたりして他の生産者の製品との差別化をしていたようです。
鮮魚から魚肉だけを取り出した後、この石うすで3本の杵を回転させることで魚肉を練り上げます。魚の身に塩、砂糖などを加えて練り上げると、きめ細かい粘りの強い肉糊(にくのり)ができます。この粘りがでないと熱をかけてもよい製品になりません。肉糊の温度は低温で保たれなければならないので温度が上がりにくい石材がうすに最適だったようです。