■ 特定原材料の「卵」や「小麦」の範囲を教えてください。
卵については、鶏卵のみを示すのか、その他の鳥類の卵を含めるのかの判断が難しいですが、交差反応が認められている(鶏卵でアレルギーを起こす人は他の鳥類の卵でもアレルギー症状を起こす場合がある)ことにより、鶏卵のみでなく、あひるやうずらの卵等、一般的にしようされる食用鳥卵についても対象となります。しかし、他の生物の卵(魚卵、は虫類卵、昆虫卵等)は範囲に含まれません。 また、全卵のみではなく、卵黄と卵白に分離していたとしても、表示が必要です、さらに、正卵を使用している場合は勿論のこと、液卵、粉末卵、凍結卵等を用いた場合でも、「卵」を使用している旨の記載漏れがないよう注意しましょう。 小麦で代表的なのは小麦粉です。小麦はグルテンの含有量の違いにより、普通小麦、準強力小麦、強力小麦、デユラム小麦等に分けられますが、全ての小麦が表示の対象範囲になります。また、小麦粉についても同様に、強力小麦粉、準強力小麦粉、薄力小麦粉、デユラムセモリナ、特殊小麦粉等が対象範囲となります。 小麦は様々な食品に原材料の一部として使用されることが多く、さらに最終製品となる食品を見ただけでは使用されていることが判別できないことがほとんどです。しかし、小麦によるアレルギーの症状は重く、また、食生活の欧米化に伴い患者数増加の傾向があり、即時型のアレルギー物質の中で主要なものの一つとなっていますので、記載漏れのないよう注意が必要です。尚、大麦、ライ麦は対象外ですので、表示の必要はありません。 |