■ ノロウイルスの特徴と感染の防止方法などについておしえてください。
<<ノロウイルスの特徴>> ○少量のウイルス量(10〜100個)でも感染し、発症率が高い。 ○24〜48時間の潜伏期間をへて、嘔吐、下痢、腹痛などの症状がみられる。 ○通常、発症後2〜3日で軽快します。 ○乾燥に強く、患者の手指、嘔吐物、糞便などにより汚染されたところにはウイルスが長く 生存し感染源となります。 ○感染しているにもかかわらず、発症しない場合があるので、知らず知らずのうちにウイル スを媒介することがあります。 ○症状消失後もウイルスの排出が続くことがあるので、症状消失後約2週間程度は、直接食品 に触らないなどの注意が必要です。 <<主な感染源>> ○感染者の手がノロウイルスで食品を汚染し、それを食べて感染 ○感染者が触った便器、ドアノブ、手すり、取っ手を触って感染 ○感染者の嘔吐物が乾燥し、ウイルスがほこりとともに空中を浮遊している宴会場など閉鎖 された室内でウイルスを吸い込んで感染 ○ウイルスに汚染された二枚貝を生食して感染 <<感染を防止するためには>> ○加熱が必要な食品は、中心部まで十分加熱(85℃以上で1分以上)して提供すること。 ○調理器具、シンクはしっかり洗浄する。熱湯消毒(85℃で1分以上)も効果的 ○まな板、包丁、ふきん等は熱湯や高濃度の塩素剤(200ppm以上)で消毒すると効果的です。 ○調理従業者の手指の徹底した洗浄、通常のアルコールや塩素消毒では死滅しないこともあ るので、食品に直接触れる場合は使い捨て手袋などを使用することが有効 ○下痢、嘔吐等の症状のある従業者は、調理、盛り付け等の業務に従事させないこと <<それでも発生してしまったら>> ○糞便や嘔吐物で汚れた場所や、手指で共通して触れる場所は、高濃度の塩素剤(200ppm以上)で消毒し、換気を十分におこなうこと ○嘔吐物で汚れた食器などは、調理場外で消毒すること ○提供した食品が原因と疑われる有症苦情等があった場合は、速やかに最寄の保健所に届け出ること。 |