ミョウバンってなんですか? どんな働きがあるのですか?

普段の生活の中では、山菜、たけのこ等のあく抜きに使用したり、くり、なす、しそなどの変色防止(色を安定化させる)に使用されたり、いもなどの煮物の煮崩れを防止したりします。
ミョウバンの正式な名称は『硫酸アルミニウムカリウム』といって、3価の金属の硫酸塩と1価の硫酸塩が結晶水で結ばれた形をしています。
ふつうミョウバンというと硫酸アルミニウムカリウムKAl(SO・12HOをさすことが多いのですが、これは,硫酸カリウムと硫酸アルミニウムをそれぞれ熱湯にとかしたものをまぜてひやすと,正八面体の無色の結晶として析出します。これを200℃で無水物にしたものが焼きミョウバンとよばれる食品添加物の一種です。
また、他にも、その消臭、防汗効果から、腋臭や体臭などを予防するデオドラント商品にも使われていることでよく知られています。
よく、家でナスの漬物をする際に、糠床に古い鉄釘をいれることで、ナスの色を鮮やかに保つことができますが、ミョウバンと同じ効果を狙ったものといえるでしょう。
我々がすし屋さんで食べる”うに”にもミョウバンをつかって、その型崩れを防止している例が多いようです。