ナノバブルって何ですか?最近、これを含んだ水を使うとかまぼこの日持ちが長くなるって聞いたのですが!?

ナノバブルとはその文字のとおり、ナノ(100万分の1メートル)以下の超微細な泡です。
通常は水の中で、マイクロバブル(直系が50μm以下)が縮小する過程で生成するのですが、物理的に極めて不安定なため、短時間で消滅します。
そこで、このたび、産業技術総合研究所とREO研究所がこのナノバブルを安定化させる技術を開発しました。 電解質イオンを含む水の中でマイクロバブルを瞬時に圧縮崩壊させることで、水中のイオン類が気泡周囲に濃縮することで、静電気的な反発力を生じ気泡が完全に消滅することを抑制することがその技術らしいのです。
マイクロバブルに物理的な刺激(水の流動過程で生じる圧縮や膨張、渦流等)を加えることで、マイクロバブルが急激に断熱圧縮するので、超高圧、超高温の極限反応場を形成します。 この極限反応場により周囲の水分子が分解されて、フリーラジカル(電子エネルギーのバランスのとれていない自由に動き回る電子をもった分子構造)を形成します。 このフリーラジカルが他の分子から電子を奪い取って安定しようとするため、極めて強い酸化力をもつのです。 難分解性の有害化学物質などを分解してしまうくらい力が強く、マイクロバブルが圧壊したあとの水にナノバブルが安定して存在する可能性が高いことがわかりました。 酸素のナノバブルを多量に含んだ水には魚介類の環境変化に対する適応性を向上させることもわかり、淡水魚と鯛やヒラメなどの海水魚を6ヶ月間以上の期間にわたって同一の水槽内で共存飼育することも可能ということです。将来的には薬にたよらない養殖、蓄養法の確立につながる技術でしょう。
さて、オゾンを溶解した水を空気中で保存した場合、濃度勾配によりオゾンは気相へ拡散してゆくため、通常は1〜2時間でオゾンはほぼ完全に抜けてしまいます。
ナノバブルとしてオゾンを存在させた場合においてのみ、製造から長時間を経過した後においても殺菌量をもったオゾン水として使用可能だということになります。
こうした技術が、うまく応用されて、かまぼこに使用する水として使われて、殺菌効力を維持しているために保存料などがいらないのだと思います。 それぞれに特許申請されているようですので詳しくはそれぞれの申請者に伺ってください。