かまぼこは世界中でどのくらい生産されているんですか?

■ かまぼこの世界での生産量ついて(2002年)
全世界でみると、かまぼこ製品の生産量は全世界では110万トン余りとなっています。
ちなみに、練り製品の国別生産量は以下のようになっています。(単位:トン)
国 名 2002年度
日 本 676,565
北 米 72,000
欧 州 80,000
ロシア 30,000
韓 国 120,000
台 湾 30,000
中 国 35,000
シンガポール 32,000
マレーシア 18,000
その他 30,000
合 計 1,123,565
上記の表のとおり、全世界の60%をわが国で生産しているということになりますので、かまぼこに関しては日本が世界一の生産国ということになります。しかも、海外で生産されている”かまぼこ”はほとんどが”カニ風味かまぼこ”です。 

■ 世界のかまぼこの消費量について
世界の練り製品の約半分は日本で消費されているわけですが、かまぼこの中のカニ風味かまぼこの年間消費量は日本が5万トンであるのに対して、世界の年間消費量は36万〜37万トンと推定されています。 カニ風味かまぼこの最大の消費地は欧州ですが、国別ではフランス3.7万トン、スペイン3.2万トン、イギリス1.2万トン、イタリア1万トン、ドイツ0.9万トン、ベルギー0.8万トン、その他0.6万トンとなっており、欧州での消費は合計で11万トンを超えています。 カニ風味かまぼこだけでみると日本の6倍以上が世界で消費されていることになります。

■ かまぼこの原料すりみの生産量について
かまぼこの原料のすりみ生産量の国別比率を調べてみますと以下のようになります。
国 名 生産量(2002年) 比率
日 本 102,545 18.04%
米・加 240,000 42.21%
韓 国 2,000 0.35%
ロシア 1,000 0.18%
中 国 25,000 4.40%
南 米 28,000 4.92%
タ イ 130,000 22.87%
インド 25,000 4.39%
その他 15,000 2.64%
合 計 568,545
20年も前には、原料すりみの大半を日本が生産してましたが、このように、日本古来の技術で生産されてきたすりみ(国際用語になっていて海外でもすりみはsurimiと呼ばれています。)生産のうちの国産比率は2割を切っております。 今後も、国産比率が下がってゆく傾向は続くものと思われます。