さかなの鮮度を測定する方法ってあるんですか??

K値とは魚肉に含まれる核酸の一種のATP(アデノシン3リン酸=動物の筋肉内の存在するエネルギー源となる高化合物)が、死後に魚自身がもつ酸素により分解されるので、その分解のすすみ具合を調べることにより測定します。K値を測定することにより、細菌による腐敗が起こる以前の鮮度の程度を知ることができ、いわゆる「生きの良さ」を知ることができます

魚介類の筋肉における生化学的死後変化として主要なものにATP の分解があります。この過程でATP、ADP、AMP は速やかに分解し、イノシンとヒポキサンチンを蓄積するようになります。これが鮮度低下とよく一致することからATP 関連化合物の総量に対するイノシンとヒポキサンチンの割合を K値と呼び、魚肉の生鮮度を表す指標となっています。


イノシン・ヒポキサンチンが多くなると魚肉などでは「活きの良さ」がなくなり、味が低下します。K値は一連のATP関連物質に占める分解成分、(イノシン・ヒポキサンチン)の割合(%)をもって鮮度をあらわす指標です。この値が20%以下ならば、おおむね刺身として利用でき、他方それが50%を超えると食用に適さなくなります。
以前には、簡易測定キットなども多く見受けられましたが、現在では、ネットで検索しても、なかなか探すことができなくなりました。