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■本醸造酒や純米酒の意味はどう違うの
■お酒と超音波の関係について
■お酒のサカナの語源について
■にごり酒は注意しないと中枢神経をおかすこともある
■山の上で悪酔いしにくいのは
■ビール腹は本当か
■お酒を飲むとエッチになるのはなぜ
■お酒の原料米と味わいの関係
■酒に強い地域と弱い地域はあるのか
吟醸酒や純米酒の意味はどう違うの
お酒のこうした名前は使用原料と精米歩合で決まるのです。大きく分けて2つのタイプがあります。
ひとつは本醸造酒で、もうひとつが純米酒です。本醸造とはお米の精米歩合が70%以下を原料に規定
内の(白米の重量の10%以下)の醸造アルコールを添加してつくられたお酒です。
純米酒とは、精米歩合70%以下を原料とし、米、米麹だけで造られたお酒で、文字通り純粋に米だけで
造られたものです。コクがあり芳醇なタイプのものが多いのが特徴です。
吟醸、大吟醸というのは精米歩合の比率によってわかれます。精米歩合が60%以下のものを吟醸、さら
に50%以下を大吟醸と呼びます。 ですから、純米吟醸酒だとか大吟醸とかいった特定銘柄酒の呼び方
があるわけです。 本醸造酒と純米酒とではどちらが優れているかは一概には言えません。
好みの問題です。酒蟷螂の好きな浦霞、八海山などは純米吟醸酒です。天狗舞、黒龍は純米大吟醸酒
です。どちらかというと、私の場合、純米酒が好きなようです。
お酒と超音波
お酒はクラスターと呼ばれる水とアルコールの分子が混ざり合ったものです。お酒に非常に弱い超音波を
あてると、クラスターが破壊され細分化し、アルコールの分子を細かく包み込む事になります。この細かさ
がアルコール分子の舌への刺激を抑えるので、「まろやか」な味わいを感じさせることができるようになる
とのことです。
お酒の振動といえば、江戸時代、大阪から江戸にお酒を船で運んでいたのですが、船の揺れによってお
酒が美味しくなったことに不満をもった上方の人は、わざわざお酒を船に積んで、江戸との途中までを往復
させておいしいお酒を飲んだという逸話が残っています。
お酒のサカナの語源
お酒を飲むときのおつまみを、なぜサカナ(肴)というのでしょうか。
もともとお酒のサカナは「酒の菜」の意味で、昔は野菜だけでなく、魚や鳥獣の肉などのおかずも「菜」と
呼んでいました。その「菜」をお酒のおつまみとしたので、「酒の菜」がつまって、「サカナ」になりました。
魚も現在では”サカナ”と呼びますが、昔は「ウオ」「ナ」と呼んでいました。魚が「サカナ」と呼ばれるように
なったのは、やはり、昔から魚が「酒の菜」の代表的な役割を果たしてきたからなのですね。
にごり酒は注意
お酒の好きな人は「にごり酒」をコクがあるといって珍重しますが、これは危険なのだそうです。
発酵させた酒を放置しておくと、「濁り酒」の部分が下の方に白く沈殿し、上澄みの透明な部分とはっきりと
わかれます。この上澄みのお酒に灰汁をいれて繊維質を沈殿させてできたのが清酒です。
「にごり酒」は繊維質が含まれているので、体内にはいってからもう一度発酵するので、消化、吸収される
までに時間がかかり、酔いが長時間持続します。酒によっては、発酵のプロセスで中枢神経をおかす有毒
成分のできているものがあり、健康面からはちょっと危険なお酒ということになるのです。
山の上では酒に酔いにくい
お酒を飲んだ後の息が酒臭いことから、アルコール分は呼吸によっても排出されていることがわかります。
そのほか、尿や汗に混じる分を含めると1時間くらいで体の外に排出されるアルコール分は5%くらいで、
残りの95%は体内に残ります。
ところが、山の上へゆくと、大気が薄くなり、大量のアルコールが息に含まれて排出されます。
山や高原で悪酔いしにくいのは、心身がリラックスしているせいばかりでなく呼気中のアルコール量が多く
なるからなのです。
ビール腹を連想させるせいもあって、ビールはとても太りやすい飲み物のように思われていますが、太りやす
いかどうかはカロリーで判断するとして、一般のビールは633ミリリットルの大瓶1本に換算すると234キロカ
ロリー、これはうどん一玉分弱にあたります。ごはん一膳が160キロカロリー、食パン6枚切り一枚が156キロ
カロリーですから、ビールのカロリーはさほど高くありません。
太りやすいとされている原因は、食欲増進効果があって、つまみをモリモリ食べてしまう事にあるそうです。
お酒を飲むとなぜエッチになるのだろう
人の脳の一番外側には、大脳新皮質という層があります。ここは知性、意志、判断力などをつかさどっています。
パソコンで仕事したり、得意先のお客様とのやり取りをしたり、上司の嫌味をじっと我慢したりすのはこの領域
であると思っていいのです。大脳新皮質の下の層には大脳辺緑系と呼ばれる層があります。
ここは人間にとっては古い層で動物に近く、食欲や性欲、怒り、笑いなどはこの層に関係しています。
日常生活では、大脳辺緑系が「ああ、腹が減った」というと、大脳新皮質が「まだお昼じゃないよ」といって抑制し
ます。しかし、アルコールが入ると大脳新皮質から麻痺してきて、酔ってくるにしたがって、大脳辺緑系が自己主
張しはじめるのです。普段おとなしい男性が酔うとベタベタ女性に触りたがるのも「理性剥げ落ち現象」の一つな
のです。
お酒の原料米と味わいの関係
まずはお酒の原料米の種類ですが、代表的なのが「山田錦」「雄町」「美山錦」「五百万石」他にも「玉栄」「豊錦」
「オオセト」などをみかけます。
すっきりで、底はしっかりとした味わいになる兵庫県産がもっとも多い「山田錦」。独特な香りとスマートに仕上がる
長野県産の「美山錦」。しっかりとした形があり、芳醇なタイプになる「雄町」。あまり自己主張はしないが、おとなしく
仕上がる「五百万石」などが有名です。このほかにも使用する酵母の種類によって味、香りが違ってきます。
酒に強い地域と弱い地域はあるのか
全国の約6000人のDNAを調査した結果、アルコール分解酵素に変異型が少なくて遺伝的にアルコールに強い
地域は、南九州や東北、沖縄、北海道だということがわかりました。
一方、変異型の多い近畿、中部地区ではやはり、酒の消費量が少ないことがわかっています。アルコールに対し
て強い弱いというのは、このアルコール分解能力だけでなく、分解されてできるアセトアルデヒド(赤面、頭痛、吐
き気の原因物質)に対する中枢神経の感受性も関係しているという説があります。
そういえば、σ(^^;)も、顔が赤くなって酔っ払っても、まったく頭痛や吐き気はないですし、どんどん飲めますから
、どうやら、後者のこの説のほうが正しいようにも思います。