無情の雨が降る(97.4.8)
昨夜はテレビで銀山湖でのバストーナメントの模様を放映していた。KBSはめったに見ないが、釣り関係の番組だけはたまに見ることにしている。息子にも見せようとビデオに取ったりしているが、結局繰り返し見て喜んでいるのは私だけのようである。今年は最初からさい先がよいと思っていたのだが日曜日たびに雨が降る。息子もかっぱを着てまでも行こうと言わない。春風邪が流行しているので、妻も釣りにゆかせてくれない。ああ...欲求不満を解消するために、息子とルアーをいじくって遊んで一日を過ごした。今月末は久しぶりに琵琶湖へ行くことにしている。BSC近くをオカッパリしたあと、天気が良ければ手こぎボートで引いてみたい。

やったぜ、はじめての50アップ(97.4.26)
楽しみにしていた琵琶湖蓬莱浜でのボート釣りの日がやってきた。息子と舞鶴を朝7時頃に出発し、午前9:00過ぎに琵琶湖に到着した。ボートに乗るのは昼からにしようということになり、まず、息子の希望により、白髭神社に寄ることにし、車を止めて水面をみたが、透き通った水の中に魚影はなく、岸からはバスたちのいるところまで届かないだろうと判断し断念した。次に、仕方なく北小松漁港に寄ることにした。こちらは漁港の中は釣り堀状態で、バスを見ながら釣りができた。息子の作った特製ワームは威力が大であり、私が1匹釣る間に息子は10匹近くつり上げて得意になっていた。息子にとっては、いるかいないかわからないようなところにルアーを投げ込む釣りよりも、この方が楽しいのだろう。 2時間ほどで、二人で50匹近くバスの稚魚をつり上げた。

しかし、たかだか20センチ程度のバスを釣っていても私にとっては、何のために琵琶湖に来たのかわからない。やっぱり目指すはランカーバス(50センチ以上)だ。蓬莱浜のBSCに立ち寄り、昼飯をとった後、手こぎボートでウイードの比較的密集しているところまでゆき、午後1時ごろから投げはじめた。もちろん得意のアイテムはミノープラグだ。数時間ボートをこいで移動しては何度も試みたが、バスの魚影も全くなく、なんの反応もなかった。おそらく、底の方を狙わないとだめだろうと思い、少し大きめのクランクベイト(ディープランナー)に付け替えて30分程投げ続けたあとで、根gaかりしたような鈍い引きを感じた。

素人の悲しさでウイードに引っかかったのだと思い、これは早く巻き取って引っかかった水草を除去しなくてはと思い、巻き始めたとたん、驚くような力が腕に伝わってきた。根がかりじゃないぞ!これはでかいぞ!やつだ!!ボートの周囲を数メートル糸が動き回る。ロッドは折れそうなくらいひん曲がる。これまでに体験したことのない重さであった。とにかく、やっとのことで上げて船の中に投げ入れると息子が早速メジャーを取り出して測ってくれた。なんとジャスト50センチであった。(自己最高記録!)うれしかった。琵琶湖へ今年になって初めて来て、こんな大物を釣りあげることができるとはなんたる幸運であろうか?息子に記念写真を撮らせたが、さすがに頼りなく、とりあえず船をこいで突堤まで行き、、岸から投げていたお兄さんに頼んで、バス君と一枚記念撮影をしてもらうことにした。(翌日、現像してみたが、バスのしっぽが入りきらない写真しか撮れてなかったので残念であった。お兄さん恨むぜ!)これからは、大きいのはすぐにリリースしないで、BSCまで持ち帰るようにマスターにも言われてしまった。その日の夕方、BSCのゲストホールのベランダで琵琶湖からの さわやかな初夏の風を受けながらビールを飲んだが、その味は格別であった。また、来るぞ!!夏に!!私が燃えている横で、ボートでは一度もチャンスのなかった息子は少ししらけているようであったが、また、親父の快挙を横で見ていてライバル心を燃やしてくれればと思った次第である。