スーパーニュース(フジテレビ):西暦2000年5月の連休前に首都圏で放映される。

皇居の堀でも、この外来魚のブルーギルが大繁殖しており、在来の魚が殆どいなくなっている。琵琶湖も湖底を見ると、ブルーギルだらけの状態になっており、もろこやニゴロブナなど本来生息していたはずの在来種の姿が見えない。従って、漁がさっぱりで,漁師も生計がたたなくなっている現状から、この外来魚ブルーギルを駆除し、それを人間が食べることで消費できないだろうか....というテーマでこの番組が製作されたようである。
最終的には、フランス料理や和食への応用ができ、食べたアナウンサーは信じられないくらい美味しい.....という評価をしていたようである。
私は料理というよりも、かまぼこという食品加工の原料として活用しようということで、本来ならば、おいしいかまぼこを造ることもできたのであろうが、ブルーギルという淡水魚で蒲鉾を造った時のイメージが果たしていいものかどうか迷ってしまった。
今回、テレビでは、作戦失敗ということで終えたが、これは、テレビ放映の後の対応も考えて、テレビ局のスタッフがうまくあしらってくださったものと感謝している。


フジテレビのホームページにも載っています。

フジテレビの人気キャスターおふたり、安藤アナと木佐アナが笑いながら........。ブルーギルの究極料理を捜し歩いて、全国から3人の達人を選んで勝負してもらうという内容を告げる。
数分の間、ブルーギルの生態についてと、琵琶湖でいかに繁殖しているかの実態を示したビデオがながされ非常に興味深い内容となっていた。
ブルーギルを撲滅させ、それをいかに人間が利用するかというテーマで番組が始まった。
フランス調理のシェフ、京の和食のシェフに対抗するあて馬役であったが、フジテレビの担当者のインターネット検索の結果、私のHPが注目を受け、取材が行われたのである。
半日の取材であったが、番組に出たのはせいぜい2,3分というところであった。
それでも、東京から舞鶴に取材に来てくれて、かまぼこ研究家なんてテロップでの私の紹介があったりして、本当に愉快であった
わたしのホームページのコンテンツの一つで、その特徴でもある外来魚をかまぼこにするページがなんと、テレビに放映されてしまった。
これで、わたしのHPもメジャーの仲間入りだと思っていたら、思い上がりであり、その後、特にアクセスカウントが急激に増えるということはなかったのである。しかし、テレビに自分の作ったページが映るのはなんとも誇らしげで感動的であった。
ブルーギルを3枚におろして、ミンチにかけて、ビーカーで水さらしをしてから、このサイレントカッターにて錬成するわけであるが、現実にはあまりうまくいかなかった。
やはり手作りは思わぬ失敗がつきものである。とにかく、半日かけて、テレビ撮影だけはなんとかしたいとの一念であった。
筋が多くて、なかなかうまくまとまらなかったが、とにかく塩を入れて肉糊をつくることにした。直径50センチほどの機械なのだが、テレビに映ると大きく見える。
なんとかできたブルーギルのかまぼこである。表面は気泡でいっぱい穴があいているし、食べると筋が気になる。撮影では塩以外に何も加える事ができなかったので、どちらかというと塩っ辛いかまぼこになってしまった。
しかしながら、ブルーギルのかまぼこをテレビカメラの前で造った人は私が初めてではないかと思う。
見るからに生臭いかまぼこであったが.....
できあがったブルーギルかまぼこを家庭で食べている映像である。家族は家の中に突然やってきたテレビカメラや集音マイク、スタッフの人たちの姿に戦々恐々であった。
しかし、試食の結果、妻が「これは売れないでしょう!」と言ったことで今回のプロジェクトに引導を渡すことになった。子供たちは塩辛い....という感想を述べていた。
最後に作戦失敗....のテロップが...だが、成功なんて報道されたら、全国からブルーギルでかまぼこを造ってくれっていう話が殺到するだろうし、それでよかったのではないかと思っている。
まあ、私が登場する際に「かまぼこの産地として有名な舞鶴市」という紹介があったので、舞鶴の宣伝という意味では貢献できたのではないかと自負している。