セミの不思議な世界を観察
城北中学校1年の中村さんに高碕賞が贈られる
小学6年生の夏休みに書き上げたセミの観察記録が昆虫愛好会の機関誌に掲載され、すぐれた記録に贈られる『高碕賞』を受賞
中村渚さん(14歳)は、セミの体の構造や羽根の変化をスケッチするなど、あらゆる
角度からセミを観察した。
観察記録はB4判の画用紙で26ページにもわたり、アブラゼミの幼虫と成虫の体の違いや成虫の種類毎の違い、羽化についてなど十章を
もうけ、「ファーブル昆虫記」などを参考にし、実際に自分の目で見たことと比較しながら記録した内容となっている。
自宅近くで聞いたツクツクボウシなど五種類のセミの鳴いた時間を調べ、セミ時計を作成。
「ヒグラシは夕立がくる時や、雲がたくさん流れてきて薄暗くなってくると鳴く」事をかいた。
また、セミの幼虫の出てきた穴についても観察。公園のにあったメタセコイアの木の周辺で見つけた穴の位置と、木からの距離も記録した。
さらに穴の深さを計測し、その穴の形を茄子型等と名付け、四種類に分けた。
中村さんはんHHKラジオの「子ども電話相談」で相談をつとめる矢島稔さんに質問したことがきっかけで、矢島さんが編集委員長をし、東京動物園協会が
発行する機関誌「インタセクラリュウム」に観察記録を投稿し、昨年の六月号に掲載され「身近な昆虫について、よくしっているという思い込みを自分の目で
確かめることによって取り除いた」ということで高く評価され、『高碕賞』の奨励賞に決定した。(97.1.17舞鶴市民新聞より)
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