昨年、巣箱をかけるのによいとされる秋を待ちきれず、春に巣箱をつくって庭の百日紅の木に設置しておいたのであるが、5月の末から、シジュウカラがなんどか様子を見に来ているようであった。 そのうち、あちこちから巣をつくる材料をくわえてきては巣箱の中にはいる様子が見られた。 しかし、しばらくは親鳥の姿があまり見かけられなくなって、すっかり忘れていた。
だが、6月の10日あたりになると、また、親鳥がなんども巣の中に出入りするようになったので、もしやと思い、庭にでて木の下で待っていると、親鳥が餌らしきものをくわえて帰ってきたのがわかり、巣箱の中に雛がいることがわかった。 しかも、数日すると親が餌を持ち帰るたびに巣箱の中から『ジャージャー』という騒がしい声がする。 餌にありつける喜びが伝わってくるようで微笑ましい。 右下の写真は営巣の際に木にとまってあたりを警戒しているシジュウカラが葉っぱの陰に少し写っている。