我が家の庭である。立派なサルスベリの木が植わっているのであるが、98年の夏、息子と共同で巣箱を作り、針金でまいて固定して置いたのである。
巣箱の設計が悪かったのか、長い間、鳥が興味を示すようなことがなかったので、あきらめていたのであるが、今年の4月ごろになって、なにやら、小鳥がこの巣を偵察にくるようになった。
しかも、4月の中旬には、その小鳥がシジュウカラであることがわかり、日中に口に小枝だとか、珍犬しろの毛であるとか、いろんなものをくわえて、何度か巣箱に入る姿が目撃された。
これは巣を作って卵を産むのに違いないと思い、カメラを24時間巣箱にむけて固定し、今度は2階の窓からカーテンでカモフラージュして、レンズだけを外に出して撮影することにした。
ほとんど、1匹は巣箱にいるようで、昼と夕方に何度かほんの2から3分ずつ箱の入り口に出てきて周りの様子をうかがう様子が観察できるようになった。
これは5月の休日に撮影したものである。
(99年5月8日撮影)
シジュウカラはすでにたまごを産んでいるのかもしれない。おそらく、顔をだしているのは雌であろうと思われる。雄はその間どこにいるのだろう?と思い、あちこちを望遠鏡で探していたが、今日は近くの電線にとまってこちらを見ている姿が観察できた。
子供がうまれたら、餌さがしにたいへんになるのだろうが、それまでのひとときの休息を楽しんでいるようにも思えた。
(99年5月8日撮影)