真冬の魚たちと水槽の水換え(2000.01.29)

真冬のなかで、水槽や池の水は時として氷点下を記録していることだろう。しかしながら、冬の間は池が雪に覆われたとしても、水槽の温度が氷点下になったとしても相変わらず、自然にまかせている当研究所である。しかし、今日思い立って、水槽の水換えを実施することにした。
雪に埋もれて久しいが、下で鯉や鮒がどうなっているのかわからないが、おそらく、毎年のように水底でお互いに体を寄せ合ってじっとしているのだろう。
今日は、昼から庭の雪かきや駐車場の屋根の雪下ろしをした都合で、池の上に30センチほど積もった雪をスコップで取り除いてみた。水はシャーベット状になっているし、水が濁っていて魚の姿は見えない。
シャーベットになっているところから水温は0度近いと思われる。魚はそんな環境でもめしも食わずに生きている。.....


寒くなってからは、全く餌もやらずに、水槽はほったらかしにしてあった。それでも、徐々に水槽は汚れ、アオコがガラス面いっぱいに付着し、中が見えないような状況になってきていたので、本日、寒い中ではあったが、この水槽の置いてある車庫の屋根の雪を下ろす作業を行った。
車庫の屋根はちょうど日陰になっていて、根雪が解けずにもう、40センチ近く積もっていた。屋根から雪を下ろすと、汗と体の熱気で蒸気がでてきた。まるで、ゴジラ映画のバーニング状態になったので、水換えをすることにした。
雪どけの陽気がでてきたので、早速水槽の掃除をすることにした。写真のように60センチ水槽2つと30センチ水槽2つを清掃しなければならないので、終わった頃には鼻水がでてきて止まらない状態であった。(写真は水換え終了時のものである)

ブラックバスもそうであるが、ギルも水温がかなり下がっていて、(おそらく5度以下になっているのだろう)あまり動いている様子もなく、完全に冬眠状態であった。
水換えということで、やむなく、網ですくうことになったのだが、夏の水換えの時のようには抵抗せず、まるで、眠っているような状況で網の中に入ってくれる。
水換えをした水槽の中に入れると、やっぱり、しばらく目を覚ましたように動いていたが、5分もしないうちに定位置でじっとしているようになった。

バスもギルと同じで、網ですくってとりあえず、水換えの間だけ他の水槽に移す際にも、信じられないくらいあばれずに網の中にはいってくれた。
しかも、美しくなった水槽に入れるや、驚いたように2,3回暴れて見せたが、しばらくすると底のほうにじっとして動かなくなった。昨年の11月以降、餌という餌はやっていないし、何も食べていないわけであるから、わたしが水槽の掃除をするためにバスの目を覚ましてしまうと、今度はお腹がすいたことを思い出して死んでしまうんではないか?.....と心配していたのである。
しかし、バスは底でじっとするのに対しギルは水槽の下から半分くらいの位置で静止している。この違いは何を意味しているのであろうか?12月になって、なにか食べさせないとと思って入れておいた乾燥エビは水カビがまわりにとりついていた。結局、生き餌以外は冬は入れてはならない。これで3回目の越冬だが、3ヶ月は餌を全く食べなくても生きているのがブラックバスである