3年目の春を我が水槽で迎えた魚たち(99.4.4)

何度か失敗してバス君を死なせてしまった経験もあるが、このように琵琶湖で10センチ前後のバスを捕獲して持ち帰り、家の水槽で飼育して3年目の春を迎えると魚たちにも愛情がわいてくる。
世間では、害魚のように言われているが、こいつら自身に責任はない。放流したり、勝手に川や湖に捨てた人間が悪いのである。こいつらは、ほかのどの魚も真似のできないくらいの学習能力を持っている。
冬の間は底に沈んで死んだようにじっとしていたのだが、桜が咲く頃になると、水温も上がり、活性があがっている。それでも、水換えをするときはまだ水が冷たくてヒーヒー言いながら手の神経がなくなるくらいまで水槽の中をかき回してそうじする。
ところで、バスは本当に昨年の12月から3月いっぱいまでの4ヶ月間なにも餌をやってなかったので、少しスリムになったようである。下から撮影した写真はバスというより、さばとかぶりに近い格好をしている。しかし、4ヶ月ぶりに与えたのはかまぼこであった。そして、今日は天気がよかったので庭に花の種を植えたりしていたので、みみずが土から出てきて、それを与えると、満足そうに口に吸い込んでいた。大きなみみずは半分ほど外に出ていて、しばらくバスの顔の上をくねくねと動いていたが、第二段の吸い込みで完全にバスの体の中に入った。


ブルーギルは大きいのと小さいのと2匹飼育してきたが、バスと違ってこいつらは寒い冬でも、餌をあたえればよく食べていた。こういう意味では広い自然のフィールドで小魚を襲撃している姿はまさにブラックバスがライオンとすれば、ブルーギルはハイエナのように例えることができると思う。
むしろ、小魚など水棲生物の減少はバスよりもギルの影響の方が多いように思うのだが。。。。。しかし、これは水温が低い場合にだけ感じることであり、両方を一緒に飼育している水槽に夏などの暑い時期に餌を与えた時の食性はバスのほうが猛烈でギルはとても及ばない。

わが水槽で元気に泳いでいるギルの姿を水槽の側面から撮影したものである。水槽の中の水草と沈木の合間にいるギルの姿.....本当に湖の中で極自然に撮影したように写っていませんか?(自己満足?)今年は、こうした野生の魚たちの撮影も楽しみたいと思っています。
なるべく、金魚は買わないで、家の中で出てくるおかずの残り物だとか、庭や近くの川にて確保できる虫だとか小魚だとかを餌としてあたえてゆこうと思っています。
息子が中学生になり、飼育も暇がないほどですが、しばらくは、息子をあてにせず、所長みずからが魚のお世話をしてゆかなければならないようです。

バスの体色変化(99.4.24)

過去にも書いたことがあるが、バスやギルを見ていると、見るたびに体色が変わっている。これはなにを意味するのかについて、バスの研究者淀博士あたりにも聞いたことがあるが、もうひとつはっきりしなかったように覚えている。
飼育している中で、いろんな事がわかるのだが、とりわけ、バスの色は正常時は白っぽく感じるが、緊急事態発生時は体色が濃いように思う。(間違ってるかもしれない)
下の写真はそれを比較したものである。
こうしてならべると同じ魚に思えない時がある。