因縁の対決、バス対ギル(98.7.12)

久しぶりの休日である。参議院選挙の投票日とあって、なんだか騒がしかった昨日までがうそのように静かである。我が家のバス、ギルの60センチ水槽は夏場のアオコで中が見えないくらいに汚れていた。
小雨の中、水換えをすることにしていた。しばらく見ないうちにバス君が成長していたので驚いてしまった。昨年、琵琶湖で釣ってきたちびバスも釣った時は同じくらいの大きさだったのに、2匹の体格差が大きく、上から見ていると2から3センチは差が開いてきているようだ。 餌を食べる勢いの強い方が大きくなるのだ。ところで、この水槽もバス2匹とギル2匹、それにチチブの5匹で構成されているが、なんといっても、写真左のブルーギルが体高もあり、サイズもバスよりも大きかったことから、水槽の中では一番権力をもっていたのだ。 しかし、今日水換えをして中を観察していると、どうも、写真右の大きい方のブラックバスが互角に渡り合うようになっていることに気がついた。
ギルは最初、自分のテリトリーに入ってきたバスを体当たして追い返していたが、今度は大きい方のバスが大きな口を開けてギルに体当たりする行動に出るようになった。
写真はまさににらみ合いの状態であり、ちょうど、両者の実力が伯仲してきている様子がわかったので、これをを写真に撮っておくことにした。 中央の小さい方のバスは両方から攻撃されるので、すぐに誰もいない草の中や、石の影に隠れてしまう。 だから、餌をやっても食べれる確率が低く、よけいに大きくならないのである。
体の成長からいっても、これからはギルよりもバスが大きくなるので、いつか均衡が破れて、この大きい方のバスが権力を持つようになってくるだろう。しかし、この外来魚はそれぞれのなわばりをもって生きていることは確かであり、60センチ水槽が狭くなってきたことは確かである。生き物研究所も水槽のリストラをやっているので、このへんで、バスとギルの飼育数を減らすことも決断しなければならないのかもしれない。