ごはんに群がるバスの稚魚(97.9.7)

わが妻が、夏場に入り、ごはんが余るとすぐににおいがしてくるので、捨てなければならずもったいないというので、我が家の珍犬しろに与えると非常によろこんで食べてくれることがわかった。しかも、おなかをこわすこともない。先日、フナの餌を容器ごとひっくりかえし、コンクリートの上にぶちまけてしまった。 ほうきとちりとりを取りに行っている間に珍犬しろがその餌をきれいになめて食ってしまっていた。我が家のしろは雑食性で、なんでも食べる。特にハエ、あり、大根の葉などは大好物である。そこで、しろに食べさせた古ごはんを魚にやってみようと思い立った。 おなかをすかしている今時のバスは人の手でも食らいついてくる。なんでも食べそうな勢いなので、古ごはんを丸めていれてやると、ギルと同居させている小バス(体長15センチ以下)がすごい勢いで食らいついてきた。もちろん、15センチ大のギルもパクパクと食いついてきた。そこで、ついつい、となりの25センチバスにもやってみたが、水槽に入れたと同時に古ごはんのかたまりを呑み込んでしまった。 バスがめしを食うとは驚いた!...と思った瞬間、体中を丸くしてゲホゲホとご飯粒を吐き出してしまった。どうも、体長が15センチまでのバスはめしを食うが、20センチを越えたあたりから完全にタンパク質系でないものは胃袋におさめようとしないことがわかった。(うどんなどのでんぷん質のものは食わない)それにしても、うちのバスは完全に家畜化してきている。 人間が近寄るとしっぽを振って顔を寄せてくるのである。(珍犬しろと同じではないか)

 

ゴンズイと今日の外来魚たち(97.9.15)

台風の前の釣りで漁獲してきたゴンズイは、また息子の飼育の対象になってしまった。 ゴンズイはヒレに毒をもっているので、直接さわらないように息子に言っているが、見ているとヒヤヒヤさせられる。 それにしても、黄色い筋が横に縞状に走っているこの魚は観賞魚としても悪くないと思う。 明日は海水をポリ容器に汲みにゆくことを息子と約束した。

 ところで、バス、ギルの生き餌は枯渇しており、ずいぶんと長い間、生きたものは与えていない。 しかし、餌の強力なアイテムを見つけたのだ。  それは、わたしの商売にも関連している「ちくわ」であり、大量に食わせることができる。 25センチバスは輪切りにしたちくわを丸飲みする。  しばらくは、口の中のちくわが見えている。(相当やっても吐き出さない)  15センチバスはもう少し細かくちぎってやると、奪い合いの状態になる。  ギルは口が小さいので、さらに小さくしてやらないと全部バスに横取りされてしまう。 やはり、練り製品は魚の身を潰したものだから、魚のにおいがするのかもしれない。            昨日、庭の雑草を抜いていたら大きなミミズが出てきたので、25センチバスの水槽に入れたが、ちくわで腹一杯になっていて、見ているだけで口に入れなかった。 それで、隣の小バスとギルを飼育している水槽に移すと、ギルが猛然とダッシュして口にくわえた。 ミミズはバスにはあまりごちそうといえないが、ギルにとってはこの上ないごちそうのようである。